2025/03/06
足跡
デジタルフットプリントとは、インターネットやPC上に残る、個人のデジタルの足跡のこと。私のデジタルフットプリントは1998年に始まる。大学を卒業したての24歳。学生時代は、米国・ネバダ州のリノという街で、陶芸彫刻を中心にアート全般を学びつつ、作品を制作していた。陶芸はもちろん、木彫、ブロンズ彫刻、石膏、写真、版画、水彩、油彩、はては紙づくりなど、自分の先行に関係のないクラスも片っ端から受講していった。アート学部棟のいろんな教室に出現しては、夜な夜な作品を作り続けた。唯一、デジタルアートを除いては。
卒業の6週間前に、急遽「卒業後もアメリカに残って職探しをする!」と決意して、就労ビザを申請した。1998年5月に卒業した時点でまだビザが届いていなかったので、何もせずにただ待っているのも非生産的なので、そのまま大学に残って夏学期の短いアートのクラスを取ることにした。「Wall Works」っていう、ギャラリーの壁を自由に使って表現する、インスタレーションのクラス。その教授がたまたまデジタルメディアを教える先生だったので、その流れでアート学部棟の中で唯一私が足を踏み入れたことがなかったデジタルアートのラボに初めて入ることができた。そこで約1か月、初めて触るPhotoshopの使い方を独学で身につけつつ、就活のポートフォリオに入れるデジタルアート作品をせっせとつくった。
その後、アメリカ西海岸を「職探しの旅」と称してしばしさまようわけだが、実質は住所不定無職のホームレス。ただ、車があったのと、安いホテルに泊まるだけの資金はあったので、路上生活はしていない。なんとかロサンゼルスのダウンタウンにある宝石ディストリクトで「フォトグラファー」として製品写真を撮る仕事に就くことができ、そこでデジタルカメラの使い方や、画像編集を身につけつつ、初めて「ホームページ」と呼ばれるものをつくってみた。メモ帳で、HTMLやJavaScriptを手打ちして、Photoshopでつくった画像や文字をテーブルレイアウトで組み合わせるというシンプルなもの。ネット上のあらゆるものをつなぐことができる「リンク」というものに感動した。
1999年に日本に帰国後してからは、本格的にウェブ制作の道を進むことになる。まず、地元のインターネットサービスプロバイダーでインターネットやパソコンに関する知識やスキルを身につけつつ、地元のお店や代議士さんなどのウェブサイトを制作。2001年からは恵比寿の会社で外資系多国籍企業のウェブサイトをつくるようになり、そこからいくつかの制作会社を経て、現在は世界第四位の広告会社グループで、ウェブを中心としたデジタルマーケティングのプロジェクトで、外資系クライアントのウェブ制作やSNS施策のプロジェクトマネージャーとして仕事を続けている。
一方で、週末は「日曜アーティスト」として、趣味の創作活動を続けている。ウェブ制作を仕事にするようになったころ、個人でもサーバーを借りてドメインを取得し、「ホームページ」をつくるようになった。多いときは、10以上のドメインを取得し、50以上のウェブサイト(主にケータイ向けのモバイルサイト)を運用していた。2002年頃からメルマガを配信するようになり、それがブログに移行したのが2005年。いくつかのブログプラットフォームを比較した後、エキサイトブログに引っ越してきて本格的に書くようになったのが2005年2月だった。2002年に初めてBloggerでブログを書いたときはまだプラットフォームが日本語に対応しておらず、メルマガと同じ「ヒビオモウコト」をローマ字化して「HibiOmouKoto」とした。このブログは、今でも年に1回くらい更新している。
2004年から2005年にかけてアメブロでいくつか記事を書いていたが、エキサイトブログの方がCSSを使ったデザインのカスタマイズができるということで、2005年2月に引っ越し。
2005年2月18日に、エキサイトブログで初めての投稿をした。https://tomaki.exblog.jp/746022/
それからちょうど20年、2025年2月18日にブログの記事数が1万記事に到達した。「日曜アーティスト」としての足跡が、ずっと続いている。
